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激レア!超珍品!`30年代(?)タンノイ社初期の小型エンクロージャー(8”用)TYPE No.390+極上米国HEPPNER社8インチアルニコフルレンジ (2021.12.19掲載)
初めて本物を見ました(入荷したんですが)!ステレオサウンドだか何だかのオーディオ紙で、このタンノイの歴史を紹介している記事か何かで、このTANNOYの文字を切り抜かれたバッフルを見た記憶が有ったんです!それはまだタンノイ社の黎明期1930年代で、タンノイはあくまでも商標名で社名はGUY R. FOUNTAIN LIMITED の時代、そうです、このボックスの裏には正しくその通りのネームが転写シールで確認出来ます。まだ’30年代は自社のユニットの製造はしておらず、当時はマグナボックス社のユニットを使用していて、憧れのデュアルコンセントリックはその後10年近く待たなければなりません。そんな非常に珍しい歴史的とも言える価値を持つボックスに納められているのは、米国HEPPNER社のハモンドオルガン等の楽器用の8インチフルレンジ、箱も小さく密閉型なので重低音は望むべくも無く、低音は「感じ」を得るに留まるかも知れませんが、その代わり中域の力感は流石楽器用です。質感十分で力強く浸透力の在る中域の魅力は「魅力溢れる中音域を聴くには他の帯域は引っ込んでいろ!」と言わんばかりです。そしてその魅力を裏付ける様にユニットの能率が非常に高くD130以上?100dB以上有りそうです。これは20cmフルレンジではまず他には無い事です。ヴォーカルやサックス、トランペット、クラシックではヴァイオリンやピアノ、木管等中域を中心に聴くプログラムの再生は魅力的です。インピーダンスは8Ωです。

*80年以上の時を経た箱は構造的には傷みが無く、その意味に置いては極上なのですが、このボックスを持っていた英国のオーナーは、素人技術で再塗装をして内部にカーペットを切って貼付けた吸音処理をしています、多分両側面に貼って在る板も補強で追加したのかも知れませんし、サランネットは近年の物に張り替えて有ります。ほんとはどんなに傷んでいてもオリジナル状態が良いのですが、何しろ長年オーディオを趣味にして来て初めて手にしたタンノイ社の歴史的遺物なので、この際細かい事には目を瞑って手にした訳です。

*ユニットの拡大写真はブログでご覧頂けます。

価格¥78.000(税別、送料¥1.100)