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名球`50使用シングルステレオパワーアンプ (2020.10.27掲載)
名球`50をシングル出力で使用したステレオパワーアンプです。当店の古くからの御客様のご要望で、以前秋田の木工作家さんに製作して頂いた、木枠のシャーシを使用してステレオアンプをとの事でしたが、既に新規の木枠シャーシの在庫は無いので、それではと言う事で、以前にその木枠シャーシを使って自家用に製作し、現在及び未来まで休眠中のKT66PPパワーアンプをバラして、その木枠シャーシを再利用でどうですか?と言う事で製作したアンプです。`50シングルアンプも現在6V6三結ドライブが決定版に成長しているので、その回路を基本として初段と二段目はシャーシの都合で、今回はダイナコパワーアンプでもお馴染みの6AN8を使用しての製作です。内部の配線はウエスタンの単線、ソケットは米国製と英国製の新品ヴィンテージ有名品で十分な使用実績の有る高信頼品を使用、パーツ類も`50に見合った米国製及びヨーロッパ製の新品ヴィンテージ品を使って、音質と耐久性の両方を納得出来るアンプに仕上げました。入手難で希少な`50を使用してのパワーアンプなので、`50の動作は規格の中でも一番低い動作とし、音質を損なう事無く出来るだけ流す電流も無理は一切せず、十分な耐久性を考えたアンプとしています。しかし、6V6三結の強力なドライブのお陰で、音質も見通し良い空気感でパワフルに図太くダイナミックな表現力と繊細な質感描写を両立したアンプとなっています。オーダーの御客様のスピーカーは現代のハイエンド機なので、当然能率は低く一桁ワットの出力では「パワー感はどうなの?」とのご心配も有るかも知れませんが、当店でもリンの初代アイソバリックも置いていますので、その低能率のスピーカーでも十分な爆音とその時のサウンドに音崩れの無い高品位な音質を確認しています。普通の家庭での使用範囲で在れば、例え爆音レベルでも確かな設計の真空管アンプで有れば、直熱三極管シングル出力でも十分に対応出来る物なのです。

参考価格¥650.000(税別、送料¥1,100)