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仏製1619使用パラプッシュモノラルパワーアンプ (2021.5.11掲載)
ヨーロッパ製フルレンジを鳴らしたいとの事で、フランス製1619のご指名を受けて、またパラレルプッシュプル構成でのモノラルパワーアンプを製作致しました。結論から申しまして、フランス製1619に関わらず、1619のパラレル使用は非常に音が良い!前回と違い電源回路には水銀整流管を使わずに通常の直熱整流管(ルックスの観点から今回は米GE社製5R4GA)を使用しましたが、整流管の音色の違いは有れどパラプッシュならではの音の厚みや低域の自然な伸び感、全帯域に渡ってのヌケの良さ、実体感を伴った瞬発力有るダイナミクスで、音の表現力の高さを持ちながらも耳当たりが非常に良く、長時間聴けば聴く程に心地良く音源の音楽世界にのめり込んで、次から次へとレコードを掛け替えて聴き続けたくなる暖色系の音の良さです。1619は嘗て無線と実験誌に於いて、安斉勝太郎氏がウエスタンシリーズの1つとして発表した、由緒正しき(?)音の良い真空管の1つとしてアンプビルダー達から認知された真空管なのです。その真空管のタイプとしては、鉄管の直熱型のビーム管と言う物ですが、低能率スピーカーを使用しての爆音量再生が必要でなければ、パラプッシュで有れば極軽い動作で12W取れ、その軽い動作が故の長期の耐久性に寄るコストの節約も合わせ、ビーム管接続の音の良さと直熱型真空管ならではの透明度や質感表現力の高さを享受出来るアンプを製作出来るのは、見た目の「真空管」らしさの欠如に目を瞑れば、非常に優れた真空管なのです。

*今回のアンプは奥行きを20cm以内でと言う事なので、シャーシの設計には制限が有りました。

参考価格¥275.000(1台、税込み、送料¥1.100)既に販売済み
ご注文によりモノラルも勿論ですが、モノラルペアでも製作致します。