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AMPEX6516レストア&モディファイ (2022.11.17掲載)
アンペックス6516パワーアンプのレストア&モディファイのご注文を頂きました。なかなか手が空かず完成まで随分とお待たせしちゃっていたのですが、2台の整備&モディファイが完了致しました。このアンプは本来テレコのダビング用パワーアンプの為非常に高感度に出来ていて、本来の回路構成5879二段+6SN7位相反転段では微小入力で爆音再生となり、5879のバルブノイズも盛大に出てしまうので、家庭用ハイファイオーディオで通常のパワーアンプとして使うには工夫が必要です。今回のご依頼は、2台ステレオペアで使う事を前提とした整備&モディファイで、配線をWEの単線で引き直し、整備交換する部品はアンプに相応しいMILスペックを含むスプラグの新品ヴィンテージパーツを使用し、外装部品もアンプに違和感無くフィットする米国製新品ヴィンテージ部品を使い、通常の真空管を縦に見て使える(ラックマウントでは無い様に)に変更する、と言う事です。内容は写真を見て頂くと言う事にして、ご依頼の条件を満たす為に、シャーシに最低限の追加工をして、オリジナルの雰囲気を損わずに家庭用オーディオに自然と溶け込める様に仕上げました。レストア作業としては当然の事ですが、基本的な回路には一歳変更を加えずに全体の増幅度を調整して使えるようにしたので、動作確認用の店舗のD130モノラルシステムでも、ノイズが気にならず感度も丁度良い感じで使える様に調整して有ります。内部の部品配置は、オリジナル基盤を使用しているので変更は有りませんが、アンプをいじれる技術が有る方であればテスター一丁で不具合箇所を発見出来、速やかに部品交換が出来る様になっています。音質は807らしい力感とスケール感が十分な分解能の高い音質で、クリアーな音質の中にも聴き手の感情を揺さぶられる様な表現力を持ったアンプです。

*感度が高すぎて使いづらい、ノイズが多くて安心して聞いていられ無い、ステレオペアなのに内部の部品が左右で違うし汚い、そもそも音が悪い、等6516でお困りの方はご相談下さい。

価格:ご依頼内容によりご相談